
昭和20年、多くの人々を苦しめた戦争が終わった時、大都市は空襲により「破壊」されていましたが、全国の森林も乱伐により「破壊」という意味では例外ではありませんでした。
以下の作文は昭和26年、緑化に関する懸賞作文に応募いただいた作文のうち、小学校の部第一位に入賞した田中寛さんの作文です。

ここでは、同じく戦争に敗れ国土を奪われたデンマークで、森林の復興に尽くしたダルガス親子を例に、戦争により荒れた国土を緑にして、失われたものを取り戻すことを訴えています。
さらには、緑が経済活動にもたらす恩恵を示すなど、その精神において現代にも通じる大切なものを感じることができます。
日本では、荒れ果てた国土を復興するため、昭和25年より国土緑化運動と緑の羽根募金運動がはじまり、同時に、全国規模の植樹祭が山梨県で開催されました。

北海道では昭和36年、支笏湖畔モーラップで第12回国土緑化大会が、昭和天皇・香淳皇后両陛下ご臨席の上行われました。
当時は「拡大造林と未利用林開発」を決議するなど、森林整備目的が、国土の復興から木材生産に変化した時期でもあります。
一方で緑豊かな都市部を形成するための緑化運動も続けられました。
以後、昭和50年頃をピークに、木材価格が下落したことにより、緑化運動の目的が「林業復興・産業増進」から環境対策へと変化していきます。
近年ボランティア活動などに重点が置かれるなど、変化をつづける緑化運動は、今後も様々な形で続けられ、私たちの子孫に「緑とともに」引き継がなければなりません。
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